驟雨のなかを放浪・・・
上野で仕事を片つけたあと、常磐線に乗車。 この電車、時々「いかくん」臭かったりします(笑)
座っているおじさんが、ビール、もしくは缶酎ハイ、つまみはいかくん、チーカマなど・・・
ロマンスシートがこういう風になる原因かと思いましたが、横浜方面から通勤する友人曰く、「東海道線」や「横須賀線」にはそういう客はいないとのこと。
これは、上野始発の成せる技か・・・
三河島駅で下車。線路際を歩く。雨が降り出す。コンビニに入ってビニール傘を買うが、そのうち傘が役に立たないほどの豪雨に・・・
ズボンが重くなり、靴の中もびしょびしょ。もう帰ろうか・・・
気がつくと三ノ輪駅近くに。通った道沿いに「遠太」を発見した。「やってるよ」の看板が目立つ。
今日は山谷が目標だ。「大林」「丸千葉」、もしくは立ち飲みの「野田屋酒店」。
三ノ輪の都電駅周辺を放浪。雨がますます酷くなる。路地の裏に赤提灯の灯が・・・
「弁慶」とある。入ろうかな・・・、兎に角「山谷」まで行こう。
涙橋まで来た。日本堤、清川周辺を彷徨う。さすがのこの雨では、殆ど人が居ない。が、この大雨の中、
道路にこんもりとした「毛布の山」・・・多分このなかに人が寝ているのだろう。体は大丈夫なのか・・・
立ち飲み屋は既に閉店、「大林」も「丸千葉」も見つからない。
濡れ鼠で、南千住へ。ここは「大坪屋」は体験済みだが、もう一件駅前の「鶯(うぐいす)酒場」は未経験。
古くてよい雰囲気ですが、中は意外と明るくて、うらぶれ感漂うという感じではないですね。
お客は、奥に中年の男性(話を聞くと、学校の先生?)と入り口近くに、老人が一人。
まずは日本酒を冷、煮込みを注文。煮込みは、まあまあだが・・・これと言って特徴なし。
このあと冷奴で、〆。向かいの老人の「大きな声の独り言」がだんだん演説風に・・・上を向くと目が合ってしまいそうで・・・怖い。
次は「大坪屋」だ。二度目の訪問。某巨大掲示板では、かなり絶賛されてますし、「行くと必ず他のお客から声を掛けられる」という話を聞きますが、私はまだそういう経験はないですね。赤マジックで書かれた「吉田類さん」の色紙がありました。
煮込みもおでんも売り切れ。残念。シロ焼きだけ頼んで、〆て400円。居酒屋の支払いじゃないよな(笑)
最後は北千住で加賀屋の人に(笑)
隣の若い女性二人の会話を聞きながら(この二人、結構濃い目の居酒屋に行ってるみたい)ホッピーを飲む。やっと落ち着いたなぁ~。
下町居酒屋(京成沿線篇)
まず、前回迷いに迷って、ついにたどり着けなかった「十一屋」さん。
ネットで調べてあたりを付けてからの訪問です。
京成線「八広駅」で下車、曳舟川通り、水戸街道を渡り、東武伊勢崎線の「鐘ケ淵駅」の方角に向かいます。
子供の頃、通った「銭湯」を発見、水戸街道の新四つ木橋近くの『三徳湯』は健在です。
一番よく通った『長生湯』は・・・昔のまま、残ってますが、残念営業はしてません。
この近くにはもう一件『隅田湯』という銭湯があって、このとなりが「十一屋」でした。
やっと見つかりました。
1階は居酒屋、2階は同じ名前のお好み焼き屋さんでした。
黒い板張りの渋い作りで、藍染の暖簾が出ており、なかなか格調高い感じですが、なかはごく標準的な下町の居酒屋さん、60前後の女将さん(ごく普通の洋装ですが、おしゃれな感じもします)と息子さんと思える
30歳くらいの男性、それと50代くらいの女性の3人で応対しています。太田和彦さんの本に出ていた人は、「親父さん」なのでしょうか?
酎ハイと煮込みを頼みます。煮込みは白味噌でさっぱり系、通りを隔てた「丸好酒場」のこってり、濃厚のものとは全く違います。恐るべし「下町煮込み」、店の数だけ煮込みがある!
ちょっと前の訪問なので、この後何を頼んだか忘れてしまいました。この後酎ハイをお代わりして、お新香他1,2品追加して、1,400~1,500円くらいでした。
そして、次は立石です。ここもディープな町です。立石といえば、青砥駅方面を右に降りた側の「仲見世」にある「宇ち多」が有名ですが、反対側(葛飾区役所側)も沢山ありますね。
この日も「宇ち多」を目指したのですが、時間が遅かったので、既に売り切れ閉店でした。
前に行った亀有の「江戸っ子」の支店?が立石にあると聞いていたので、踏み切りを渡り、バス通りを歩くとすぐに目指す店舗を発見。
バス通り側ではなく、路地に向かって入り口がありますが、この入り口が凄い。普通、入り口は一箇所ですよね?ここは、路地に向かった約15メートルくらいが、全て引き戸になっており、どっからでも入れます。逆くの字型の大きなカウンターとその先にもう一本カウンターがあります。かなり広い店です。
奥のカウンターでは30代半ばと思える6人組、どうも「居酒屋本」片手に探してたどり着いたみたいです。土曜日なので、レバ刺しは無いといわれてがっかりだったみたい。
その手前に若いアベック、特に男のほうがべろべろ。お酒の追加は断わられてました(笑)
私の右隣には最初「夫婦もの」が居て、入れ替わりに「オフの日の”神田山陽”」みたいなお兄さんが入ってきました。常連のようです。焼き物、煮込みも終わってしまって「困ったな」と言ったら、「待ってて、煮物の残骸集めてチンしてあげるから」と言われて、出てきた煮物は美味しそうでした。
私はというと「ハツ」と「ナンコツ」×各4本(一皿4本単位は亀有と同じ)、ガツ刺し(にんにくで)、を平らげ、
うーお腹一杯です。これで酎ハイ2杯飲んで、まだ1,500円にいってない・・・
最後に「ハイサワー、青リンゴ味」を追加して打ち止めです。
これで合計、1790円。信じられます?下町居酒屋恐るべし。
因みに呑みながら本を読もうとしたら「大将」にやんわりと「読書禁止」と言われました。酔って本をグラスの上に落とし、ひっくり返す客が多いそうです。
殆ど売り切れになったため、閉店。まだ8時を少し過ぎたところです。夕方4時半オープンでそうです。
オープンと同時にほぼ満員らしい・・・
さぁ、帰ろうかと思っていると、ふらふらのおじさんが居ました。「大将」、あの人さっきまで呑んでて、酎ハイ37杯飲んだよ。この間、自宅の階段から落ちて大怪我したんだって・・・
私も気をつけよう(笑)
うーん、まいったなぁ・・・
とうとう昇天してしまいました・・・わたしのパソコン。1999年購入だからかれこれ6年目、正直この半年はだましだまし使っていた。会社使用のパソコン購入時にウインドウズXPを買ったため、自宅パソコンもこいつにグレード・アップしようとしたのですが、ハードディスクの容量がXPより少なかった・・・だめじゃん。
それよりもカバーが外れてしまって、中が丸出し、おまけに「ジェット戦闘機のような爆音」を立てる。
こいつが過日、スイッチを入れたとたん、一旦は動いたものの、突然スイッチが落ち、そのまま動かない。
突然死のようだ(笑)
というわけで、今自宅にはパソコンが無い。寂しいよ・・・
で、昨日は家呑み。夕飯はハワイ名物”ポキ丼”にしました。まぐろのづけ丼+アボガドといったものですが、今日はサラダ感覚で皿に盛り、これをめいめい好きな薬味を入れて、ご飯に乗せて食べるという「オン・ザ・ライス」風にしてみました。割と評判良好。
夕方、昨日買った本を読み終えてしまったので、近くの本屋に行ったところ、残念ながら目的の本は見当たらず・・・
書泉グランデでも見当たらなかったので、しょうがないか。
「下町酒場巡礼 もう一杯」(ちくま文庫)
これが、昨日買った本。この間行った「酒屋の酒場」も載ってました。
忘れちゃいけない、住吉の「高島屋」も載ってるぞ。
これの1冊目「下町酒場巡礼」が欲しい。感動の酒場八広の「丸好酒場」がいの一番に紹介されている。
おお、やるね・・・
諦めて本屋の隣のディスカント酒屋へ。当初は炭酸を購入するつもりだったが、ホッピーがある。
酒場で見る「ホッピー」とはパッケージが違うが、これも間違いなく「ホッピー・ビバレッジ」のもの。
あとでネットで調べてところ、居酒屋バージョンとお宅バージョンがあった。
「ホッピー」と「黒ホッピー」を各一本購入。1本105円だ、安い。
本当は、「三冷(さんれい)」といって、焼酎、ホッピー、グラス(ジョッキ)をガンガンに冷やすと旨いらしい。
全部自宅の「冷凍庫」に入れようとしたが・・・冷食がいっぱいで入らないや。とりあえずホッピーだけでも。
グラスに大ぶりな氷をひとつだけ入れ、甲類焼酎、ホッピーを注いで、箸でかき回す。氷が解ける前に飲み干すのが鉄則だな。豆腐とまぐろ、アボガドつまみに呑む・・・
最後はちょっと残っていた「ひこ孫」を奥さんと半分づつ呑みました。
千住中居町「酒屋の酒場」
夕方会社を出て、その足で神保町へ行く。目的は本屋回りだ。目的の本はあるのだが、まず古書店の「100円コーナー」を覘く。コリン・ウイルソン「ユング」(河出文庫)を購入。コリン・ウイルソンといえば傑作SF小説「宇宙バンパイア」がある。
その後、東京堂書店の支店「ふくろうブックス」、「書泉グランデ」を回って、「東京酒場漂流記/なぎら健壱」(筑摩文庫)を購入。味のある文章を堪能する。今から20年くらいまえに、浅草でお笑い芸人のイベントの手伝いをした時、司会をされたのがなぎらさんでした。「うー、肝臓痛ぇ~」とか言いながら、飲み続けていたパワーに脱帽した。このイベントではテレビに”お笑い芸人”として出始めていた竹中直人氏も参加していました。”笑いながら怒る人”は凄かった(笑)
体調があまり優れないので、真っ直ぐ帰るつもりが、半蔵門線に乗ったのが運のつき・・・
気がつくと「北千住の人」になっていた。要するに途中下車。今日は初めてのところに行こう・・・
北千住のメイン・ストリートを抜け、突き当たった日光街道を渡り、真っ直ぐ進む。10分近く歩いただろうか、
左手に古い店構えが。「酒屋の酒場」とい看板が見える。ここだ。
入ると、きっすいの余地もないくらい混んでいる。凄い・・・
諦めて出ようとすると、親父さん「ここ空いているよ」
一番奥のカウンターの端っこを空けてくれた。隣のお兄さんどうもありがとう。
酎ハイ、煮込みと頼むと、残念ながら「煮込み」は売り切れ。
奴を頼む。
先ほど購入した「東京酒場漂流記」を読むが、テレビの「阪神×ソフトバンク」戦も気になる。
げ、阪神コテンパンだ・・・
奥の小上がり(というか、殆どお茶の間です・・・)には若い女性グループ、8人ほどのサラリーマン、
皆赤い顔をして、盛り上がっている。正直、回りはあまり人通りも無い住宅地なのに、ここだけ別世界の
ような繁盛振りだ。ちょっとぽっちゃりな、可愛らしい女性が注文を受け、お運びをしているが、怒涛のような
注文にてんてこ舞い。食べたかった刺身の類も、品切れ状態だ。
ここにくるお客が皆必ず頼むという「野菜サラダ」を注文、量も多く、旨い。
110円という超破格の「胡瓜のぬかづけ」は、胡瓜1本分に更にカブも付く。
ホッピーとなかおかわり。8時ちょっと過ぎだが、お客はどんどん入ってくる。気持ちよく酔ってきたし、後から来るお客さんにも申し訳ない。ここで〆。1600円だった。
奥の小上がりの壁に白衣姿の初老の女性が微笑んでいる写真がかけられている。亡くなった女将さんなのだろうか・・・お母さん、繁盛してますねと、声を掛けたくなる(笑)
今度は刺身を食べにこよう・・・
小伝馬町界隈
昨日小伝馬町の定例会(at味川)がありました。上野、秋葉原で仕事があり、そのまま直帰。
秋葉原から日比谷線で一駅分歩くことにしました。
ビルとビルの間に、小さな祠を見つけました。
その脇に「史跡案内」があります。
「お玉が池跡」だそうです。かっては、上野の不忍池より遥かに大きい池だったそうですが、いまや埋め立てられ、その面影もありません。
「史跡案内」によると・・・
この池の辺に茶店があり、そこの娘の名を「お玉」といった。お玉は恋をするが、それは成就することなく、悲観したお玉は、その池に身を投げ死んでしまった。
それ以後、その池を「お玉が池」と呼ぶようになった・・・そうな。
「お玉が池」の名前は知っていましたが、そんな悲恋物語があったんですね。
「定例会」は4月1日以来「フルメンバー」が集まりました。メンバーの最近の動向も判り、楽しかったですね。
「両さんと歩く下町」
昨日この本を買いました。 「両さんと歩く下町」(集英社新書)
私が生まれたのは墨田区八広というところ。ここには小学生の時まで住んでいました。そのころ正直嫌いでした。家は狭いし、遊ぶところはないし、小学校の校庭はコンクリートなので、転ぶと怪我するし・・・
千葉に引っ越しましたが、内風呂があったことと、自分の部屋が持てた事が嬉しかった。
しかし、ある程度の年齢に到達すると、人は生まれたところが恋しくなるのでしょうか?
最近この辺りをふらつくことが多くなっています。過日、亡くなった母親の7回忌も終わり、何故か「子供の頃過ごした」町が妙に懐かしくなっています。
そして「両さん」です。連載開始当初の「両津勘吉」のめちゃくちゃさは凄かった。その頃は新聞とかでもめちゃくちゃ叩かれていたりしました。今や「ジャンプ」のオワシス的存在です。
この本はジャンプに連載された「扉絵」を纏め、それに取材記のようなコメントをつけた「下町紹介本」になっています。嬉しいことに巻末には「山田洋次監督」との対談が載っています。
寅さんも「デビュー当時」は壮絶にアナーキーな存在でした(おいちゃんと取っ組み合いの喧嘩をしたり、ちゃぶ台ひっくり返したり)が、後半はすっかり「癒し系」キャラになってましたが。子供の頃見ると大して面白くなかったと感じたこの作品群が、最近見直すと、妙に「琴線に触れると言うか・・・
この本を持って行く「下町散歩」も良いかもしれない・・・
「森伊蔵」を飲む
週末、法事があり久しぶりに実家に帰る。法事以上に大きなイベントもあった。私の父親が「森伊蔵」を手に入れたとのこと。実はいとこが蔵元に申し込んだところ、なんと2本!も当たり、蔵元の適正価格で手に入れたのを分けて貰ったらしい。
このほかに種子島の焼酎「九曜」の古酒もあった。
「森伊蔵」・・・確かに旨い。が、しかし、あの3万を超えるプレミア価格が妥当かと言うと・・・かなり微妙だ。
上品だが、同じバランスの良さでは私は「池の鶴」に軍配を上げる。個性から言えば断然「青酎」のような”島焼酎”が好きだ。
「森伊蔵」のブームは、シラク大統領が絶賛したとか・・・という「全国版」での情報だ。このブームは蔵元の
与り知らぬところでの「ブーム」なので、蔵元には何のメリットも無い。むしろ、出荷量を増やすことで、酒の質を下げたくないという蔵元の考えはりっぱなものだ。
問題は、定価で購入して、『横流し』して、掠め取っている奴等がいることだ。こいつ等に「焼酎」を語る資格は無い。
酒は飲むためにある。酒蔵は旨い酒を皆に飲んで欲しくて頑張る。しかし、こいつ等はその酒蔵の熱意も、ファンの喜びも奪っている。行き着くところは、馬鹿げた「日本酒ブーム」と今の体たらくだ。
「森伊蔵」を飲みたければ、なかなか繋がらないかもしれないが、酒蔵に一生懸命連絡することだ。
「森伊蔵」の後は「九曜」の古酒を飲んだ。正直、こちらのほうが”好み”でした。
月島「岸田屋」
「北千住 大はし」と「森下 山利喜」、これに「月島 岸田屋」を加えて「東京三大煮込み」というそうな。
「大はし」と「山利喜」の煮込みは体験したので、あと一つ、岸田屋の煮込みを食ななければ・・・ということで、足は月島へ。
有楽町線の月島駅を降り、月島の商店街へ。ここはもんじゃのお店がずらりと並ぶ。商店街の入り口に「もんじゃ焼き屋」の店舗紹介の事務局(笑)があり、若い男女が「お店決まってますか?紹介しますよ!」と呼び込みに忙しい。懐かしいな・・・下町生まれの私は子供のころ、10円玉握り締めて、駄菓子屋の店先においてあった鉄板で、もんじゃを焼いて食べたものです。
そんな商店街を歩き、見つけました、「岸田屋」。このオールド感は、「鍵屋」と双璧か・・・
あまり広いお店ではなく、コの字のカウンターと、壁際にもう一本カウンターがあります。生憎、コの字型は満席、壁際に座りました。
座るとすぐに、お嬢さんが注文を取りにきます。うわさにたがわず可愛い娘さんです。
早速「煮込み」と「黒ビール」を頼みます。
煮込みは「大はし」のような「筋肉オンリー」のシンプルタイプでもなく、「山利喜」のような「シチューのようなクリーミー」なものでもなく、所謂「煮込みの基本形」ともいえる、いろいろな部位が、わりとストレートな形で入っています。割とさっぱりとした味付けですね。
そのあとは「しらすおろし」を頂く。日本酒は「新泉」を冷で。
このしらすおろしは旨い!荒めのおろしには先に酢が掛けてあり、これが醤油と絶妙なバランスになる。
隣の60代前半と思しきおじさま3人組、相当な居酒屋好きと見え、話の端々に「大はし」とか「山利喜」とか「みますや」とか、「斉藤酒場」とか、あらゆる「名居酒屋」探訪記が聞こえてくる。
つい話の輪に入っていしまいました(笑)
「大はし」の煮込みがこうで、「山利喜」の煮込みはこうでと話したら、「お、煮込み評論家か!」と言われてしまいました(笑)
お嬢さんは忙しくて大変だなぁ・・・これだけのお客をお母さんと2人で切り盛りしているらしい。
最後に「すいません、ばたばたしちゃって。これに懲りずにまた来てくださいね」との言葉はとても温かく聞こえました。また一つ素敵なお店に出会えました・・・
煮込み400円、黒ビール(小)410円ほか
1300円
森下「山利喜」
連休中の臨時休業だった前回の空振りのリベンジに、森下「山利喜」に行って来ました。
森下の駅の改札を上がるとすぐ、交差点際にありました。遠めから見ると「典型的居酒屋」の風情ですが、
近づいてみると、排気ダクトとかが、ほんのりとヨロピアンな香りを湛えて、モダンな佇まいです。
現在18時40分、店の前には6人の列ができています。やはり名店、平日にこれです。
10分ほど待つと中から声が掛かり、まず最前列のカップルが呼ばれます。「お一人様はいらっしゃいますか」とのことで、お一人様は私のみ。ラッキー。「私、私 すいませんねぇ・・・」と先に待っていたお客さんに挨拶して入店です。
カウンターに座り、まずは「磯自慢 本醸造」と「煮込み」。店はとても明るいです。「オヤジ」「哀愁」「うらぶれ」・・・マイナス要因0!
お客さんも半分くらいカップルです。普通ならおしゃれなレストランで愛を語りそうな年代ですが、ここならレストランより遥かに安い値段で本格的なものを頂ける。ワインもあるし「洋風つまみ」も盛りだくさんですし。
磯自慢と煮込みが届きます。磯自慢は片口に入り、小ぶりの杯で供される。
上品な口当たりですが、きっちりと旨みのある酒ですね。さすが今や「銘酒処」の静岡産だ。
煮込みはフランスの「シチュー料理」のようです。つまみの域を凌駕してます。フランス料理なら2000円は取れます!
このあと、やきとん(ハツ、シロ)を頂き、生ビールと酎ハイを飲む。
聞くとはなしに聞こえた隣の「OL」二人組みの会話。(それなりの年齢ですが、”セレブ”の匂いがするなかなかの美人)
OL Aさん「昨日は、六本木?」
Bさん「そう、イタリアン」
Aさん「あそこ、なかなかだよね」
Aさん「この間の白金、あのあと大丈夫だった?」
Bさん「タクシーで帰ったけど、記憶無くなっちゃって・・・途中コンビニよって弁当買って食べたみたい。
カラが捨ててあったから。」
凄げー!飯食った記憶無いのかよ・・・
この店は、「独身OL」にオヤジが圧倒される店のようです。
煮込み530円、磯自慢 650円ほか
合計2300円、CP比高い!!
店の前で待っていた男女に聞いたところ、友人に紹介されてきたけど、つまみの美味さに嵌ってしまってよく来るとのことでした。やはり美味い(安いことも条件だけど)ところには人が集まるのだ。
リンクウッド1988
紹介した手前、飲んでおかないとということで。
「リンクウッド1988」です。ボトラーズはサマローリというイタリアの会社で、ハイランド、スペイサイド中心に「シングル・モルト・シリーズ」を出しています。今回は割水してあるのか、43度という普通の度数。
スペイサイドはアイラと比べると「インパクト不足」とか「個性が足らない」とか思われ勝ちですが、飽きが来ないのはこちらでないでしょうか?控えめな甘さ、円やかな喉越しがなかなか良いと思います。